2013年6月28日金曜日

ユニークな塾 【補足】CRAFT WORK

夏期講習の話題で、以前のブログで紹介した「CRAFT WORK」のことを思い出したので、補足を少々。

この塾は、「学校と同じことをやってはダメ」というのが基本方針。「生徒たちは、学校の勉強に満足できないから塾に来ているのに、学校と同じことをやっても効果が薄い」とのこと。何より工夫を凝らさないのは、塾の怠慢なのだそうです。

前回お話しした通り、各教科とも授業はきわめて独創的。それこそ学校とは全然違います。また、時間割の考え方も一味違い、中3の平常授業は、週4回、英数国理社の中から1日4科目ずつ(45分×4)。これを7001030の時間帯で勉強します。これだけでも相当ユニーク。驚くべきは、平常授業も夏期講習も全く同じ時間割であるということです。

夏期講習だけ時間を延ばすとか、日数を増やすことはしないのです。

担当する教師は結構たいへんでした。よその塾よりも短い時間で授業を組み立てるわけですから、余計な説明はできません。超高効率の授業を展開しなくていけないわけです。当然、工夫が必要です。

ただし、夏休みの昼間の時間帯は、補習や自習にあてていいことになっていましたので、生徒たちが塾に居る時間は結構長かったと思います。もっとも、補習もやりすぎると怒られます。生徒たちにも教師にも、ムダのない勉強を求められていました。集中して勉強するための配慮なのでしょう。この時間割で実績を上げているわけですから、考え方は決して間違っていないと思います。

しかし、私には少し窮屈でした。もう少し余裕があってもいいと思いました。そう感じる生徒もちらほらいましたので、改善の余地はあると思います。というか、既に改善されているかもしれません。この塾、工夫に余念がありませんので。

夏期講習の考え方は、各塾で大きく異なります。「CRAFT WORK」の夏期講習もユニークで納得できるものです。もちろん、理創塾も負けていません。

2013年6月27日木曜日

夏期講習③ 目標

目標のない勉強は、ただやみくもに走るランニングに似ています。疲れるだけで、成果はあまり得られません。それと同じで、ただやみくに勉強するだけでは、嫌になるだけで、実力なんてつきません。

では、夏期講習は何を目標に勉強したらよいのか。ちょっとまとめてみました。

北辰テスト
私立高校では、推薦制度を取り入れています。その際の基準として、9月~12月までの北辰テストの結果が使われます。単願はもちろん、公立の併願校として、ほとんどの方が私立を受験しますので、直近の目標は9月実施の北辰テスト(3年4回)ということになります。

また、公立高校を志望する際の資料として北辰の偏差値を参考にしますので、公立一本の受験を検討している方も、北辰テストを軽視することはできません。

これらのことから、夏期講習では北辰テストに向けて勉強することが最大の目標ということになります。

2学期の中間・期末
私立高校の推薦基準として、3年生の1学期ないし2学期の通知表の成績を使う学校もあります。ですから、入試は来年の1月から始まるのではなく、すでに始まっているといっても過言ではありません。

公立高校は、入試得点と内申点(3年間の通知表の成績)で合否が決まるわけですから、1学期同様、2学期も中間・期末テストに向けての勉強が必要となります。勉強において、先取り学習は非常に有効ですから、できることなら早めに準備して、いい点数を狙いたいところ。夏期講習のもうひとつの目標は、2学期の予習です。

理創塾の夏期講習は、以上2点を中心に学習していきます。

2013年6月26日水曜日

夏期講習② 時間割

理創塾の夏期講習は、教室によって異なります。これは、教室ごとの状況に合わせてあるからです。生徒のみなさんの学習状況や学校の授業進度や夏の行事予定などから総合的に判断して日程と時間割を作成してあります。もちろん、夏期講習の基本的なコンセプトは同じなので、ここでは細かな違いは置いて朝霞台教室の中3を例にご説明します。

1日の授業時間に余裕がある
英数国に80分、理社は70分です。教師が窮屈な思いをせずに、きちんと説明できる時間を設定しました。また、授業内で演習時間を設けてもしっかりと解説できる余裕もあります。特に、理社は70分授業ですから、中1の単元の基礎の基礎から始めて、9月の北辰テストの範囲を終えることができます。

4日連続の授業がない
原則、3日に1度は授業がありません。これは、習った内容を定着させる時間をとるためです。例えば、各科目20分の宿題が出たとします。それを片付けるには、5科コースの場合100分の家庭学習が必要になります。これが毎日続くとなると大変です。ですから、理創塾では、一旦立ち止まって、復習できる時間を用意しました。木曜日には、教室開放の日を用意しました。授業はありませんが、教師が控えているので、質問があれば、そこで解説します。

「日曜日」「彩夏祭」「南部テスト」の日は休み


どんなカリキュラムで勉強しても習ったことをきちんと理解できていないと、テストで得点できません。だからといって、無理して勉強しても長続きしません。休むべきところはしっかり休めるような日程を組んであります。その代わり、勉強する日は思いっきり、しかも、無駄なく集中して勉強できるようなカリキュラムを作成してあります。無理なくムダなく勉強していきましょう。

2013年6月25日火曜日

夏期講習① 夏休みについて

最近の新聞には塾のチラシがたくさん入っています。どの塾も夏期講習の募集が中心です。理創塾のチラシも本日(6/20)入ります。内容はもちろん夏期講習。それにあわせてホームページも夏期講習バージョンにリニューアルしました。

どの塾も、それだけ夏期講習が大事と考えているということです。経営面から「かき入れ時」と考えている塾も多いでしょうが、教えている現場の教師はちょっと違います。夏期講習が重要なのは、うまく利用すると大きく学力を伸ばすことができるからです。私もこれまで夏期講習で力をつけた生徒たちをずいぶん見てきました。今年はどのくらい伸びるのか、今から期待感でいっぱい。わくわくしています。

なぜ、夏期講習で学力が伸びるのか。それは、夏休みという勉強においてはとても重要な期間を利用できるからです。当たり前ですが、どの学年も夏休みは学校の授業がありません。完全に自分の勉強をすることができます。実は、これがとても大きい。例えば、学校の勉強をしながら、これまでの復習をするとします。すると、2つのことを同時に勉強することになり、時間も内容も倍になります。負担が増える分、効率が悪い。勉強しても成果が出にくくなります。

一方、夏休みは学校の授業がない分、復習に集中できるわけです。負担が軽く、結果を出しやすわけですね。もちろん予習をするにも絶好のチャンスです。「先んずれば人を制す」のことわざ通り、勉強において先取り学習は非常に有効です。予習するにも復習するにも夏休みを利用しない手はありません。

しかし、夏休み40日という期間は、勉強するには中途半端。受験生である中3にとっては、長いようで、短かく、中2にとっては、中だるみに拍車がかかるくらい長く感じるものです。結局、何もせずに終わってしまうことだって珍しくありません。うまく使わないともったいない。だから、現場の教師は、塾を活用して欲しいと願うわけです。

さて、この夏期講習。塾によって方針や考え方がずいぶん違います。大きく異なるのは、日程と時間割。もちろん授業内容も全然違います。理創塾は相当ユニークですよ(笑) 

長くなりましたので、今回はここまで。そのあたりのことは、また次回。